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#238 16年と5か月半と、そしてこれから

我が家には「むー」という雑種の飼い犬がいます。

今年で何と、御年16歳!

歳はばーちゃんのハズなのに、
未だ少女に見えてしまうのは、
きっと飼い主バカなのでしょう。


彼女との出逢いは、忘れもしない。

小4になる年の、桜祭りの帰り道。

いつもはそんな事しないのに、
友達に「送るよ!」と言い、寄った公園で
ほにゃほにゃの子犬を見つけ。

その頃、なぜか捨て猫救助活動に燃えていた私は、
「捨て猫・捨て犬=段ボール箱に入っているもの」と勝手に定義づけていた為、
ほにゃほにゃ歩いていた子犬をどっかの飼い犬だと思い。

「こんなちっこい子見たことナイ!」「かわいい!」
…と存分に撫で回して抱っこしてチューもして。

けど、待てど暮らせど飼い主はやって来ず。

そろそろ日も暮れて帰ろうかなと思って、
「この子の飼い主誰ですかー」と飼い主探しを始めると、
犬を連れたおばちゃんから予想外の一言。

「その子、捨て犬よ」
「何日か前からいるの」

もう有り得ない衝撃。

「捨て犬を拾って帰っちゃいけない」という何となくのルールは、
大抵の小学生が持っている常識というか「法律」だったりして。

ただ、もう抱いてしまった、か弱いほにゃほにゃを、再び地面に戻す訳には行かなくて。

友達の家から、家に電話を掛けると、お母さんが出てくれれば良いものの、兄が出て。

「あ、お兄ちゃん…お母さんは?」
「居ない、何?」
「あのね、さっき犬を…」
「捨てて来い」

ガチャッ、プーップーップーッ

もう、ちびまるこちゃんで言ったら、「ガーン」って、縦線入りまくる感じの衝撃を受け。

犬を連れては家に帰れない、
なぜならお兄ちゃん超怖いから。

けど、このほにゃほにゃを置いて行けない。

けど、「よいこの音楽」には間に合って帰らないとお母さんが心配する。
(定時になったら街中に「良い子は帰りましょう」というアナウンスが流れる)

けど、このほにゃほにゃを置いて行けない。

葛藤から生み出された小学生アイディア。

「ペットショップに貰ってもらおう!」

自転車のかごにほにゃほにゃを入れ、
知っているペットショップまで向かう。

向かう途中に、小学生らしく列が伸び。

でも向かう途中に、
「この子はきっと雑種だからペットショップにも貰ってもらえないね」
と現実を見始めて。

最大数10人位居た列は、夕暮れと共にどんどん減って行って。

「よいこ」も鳴り終り、もう真っ暗で、もうこれ以上遅くなれなくて。

泣きながら、近くの団地の公園に、再びほにゃほにゃを捨てる決意をして、
「あっちよ、あっち!」って全然違う方向を指差したら、
ほにゃほにゃ、まさか、ほんとにそっちの方向を向いて、「ナニナニ?」って。

その瞬間、小学生の残党、猛ダッシュ!

置いてかれたことに気づいたほにゃほにゃは、
本当に本当に寂しそうな声で遠吠えをしていて。

家から30秒の近過ぎる団地に捨てた為に、遠吠えはずっとずっと聞こえてて。

家に帰ると、お母さんが玄関で待っていて。

「犬はどうしたの?」
「捨てて来た…(大号泣)」
「どれ位の大きさなの?」

そう聞かれ、咄嗟に「大きいって言ったら飼ってもらえないんだろう」と察知し。

両手の親指と人差し指で小さな丸を作って、
「これくらい」とハムスターサイズに詐称したところ。

お母さんから神の一言。

「連れて来なさい」

ここから記憶が曖昧になっていて、
多分大喜びで迎えに行ったのだと思われる。

ちっこいほにゃほにゃは、やせぎすだったので、
「丸っこくころころになる様に」との拾い主の願いを込めて、
「むく」と名付けられ、それが「むー」に変化して、

今に至ります。

お父さんはしばらく「コロ」とか「ポチ」と呼んでいました。
犬は田舎じゃ大抵「コロ」か「ポチ」だ、と言い訳をしてました。

むーはそれから、我が家の靴やスリッパをかじりまくり、壁までかじってお母さんに超怒られ、
最初は段ボール箱に毛布しきつめられて入ってたのが、どんどん大きくなるので、
いつの間にか籐のかごやら、何やら、色々な「巣」を渡り歩き、
垂れていた耳もピンと真っ直ぐになり、丸っぽかった顔も鼻がしっかり伸びて来て、
若かりし頃は町内一の俊足として名を知らしめ、脱走を繰り返して、その度に家族で大捜索。

もう30年位、今の街に住んでいる我が家ですが、
むーが来て、格段に「ご近所さん」が増えました。

もういっちょ前の、我が家の看板娘です。


そのむーが連休直前に、急に歩けなくなってしまいました。

その日の朝までは普通に歩いて、小走りとかしてお散歩してたのに。

我が家は両親が海外に赴任しているので、
基本的に私が面倒を見ていて、
夕方のお散歩を近所の方にお願いしていて。

金曜の18時過ぎに携帯が鳴って、
「むーちゃんの様子がおかしいです」と。

ただ、その日は仕事が積もってて、どうしてもすぐ出ることが出来ず。

携帯で対応をお願いしながら、
並行して仕事もやって、
文字の如く飛んで帰って21時半。

玄関に着いてみると、有り難いことに付き添って頂いていて。

静かだったむーは、私の顔を見るとキュンキュン鳴き始めて。

症状を聞いて、病院の診療代を立替えて、二人きりになって。

症状は頭で分かっていても心が受け入れられず、
だって朝まで全然平気だったのに、何で急に?

「おいで」と呼びかけると、
来ようとするのだけど、
気持ちだけで体はだめで。

「行けない!行けない、何で!?」と言う様に、
今度はワンワン吠え初めて。

思わず、むーを抱き締めて、声を上げて泣いてしまいました。

その夜は、もう本当にショックで、
「何で今朝、散歩を早く切り上げちゃったんだろう」
「あの時はまだ走れたのに」
「最近出張続きで家を空けることが多かったから、ずっと寂しかったんじゃないか」
「世話をすることを面倒だと思って、適当にやっちゃってたんじゃないか」
「疲れてる時に帰って来て吠えられて、イラって来て、怒っちゃって…何で怒ったんだろう」
とかとか、もう全部後悔ばかりで。

泣いても泣いても足りない位、涙が出ました。

私がこの一年半の間に、楽しい思いをして来たタイミングは、
それは殆ど近似でむーが寂しい思いをして来た時間なのだなと。

そう思うと、後悔は本当に尽きなくて。

考えても仕方ない、後悔しても仕方ないと頭では理解してても、
どうしてもそう感じずには居られなくて。

翌朝も、「寝て起きたら良くなってないかな」なんて淡い期待を抱いて、
「むーちゃん、おはよ。おいで」と言ってみるものの、期待は破れて。

またちょっと涙。

本当に、シドニーに来て良いものか迷いました。

それはむーの世話をしなくてはいけない、というよりも何より。
自分の気持ちがこんなに落ち込んでいて、行けるのかという。

ただ、兄達家族の120%の温かい協力と、
「行っておいで」に送り出してもらい、
実際にここに来て本当に良かったです。

シドニーに来て、写真はこのブログに上げた3枚以外は撮っておらず、
やはり観光気分にはなれなくて、あまり出掛けず日々を送ってるのだけど。

少し距離と時間を置いたことで、頭の中が整理されて、少し冷静になれました。

世の中には突然可愛がっていたペットを失ってしまう人もいます。
私の場合、段階的だったので、本当にこの子をもう一度可愛がってやれる時間を
神様が下さったのだと思って、どれだけあるかは分からない残りの時間だけど、
出来るだけこの子を優先的に、精一杯愛情を注ぎたいと思います。

連休の予定を潰して、
駆けつけてくれた兄達一家には、
本当にここで改めて感謝をしたいです。

本当にありがとう。
本当にありがとう。

むーがみんなに大事にされていることを改めて感じて、
すごく嬉しくなりました。

距離が離れていて、物理的にむーの近くに行けない家族達も、
本当に色々なことを考え、手を差し伸べてくれてありがたいです。

正直、基本的に一人と一匹生活は変わらないので、
私が居ないと自分だけでは水も飲めなくなってしまったむーを、
今後、仕事をしながらどこまで介護が出来るのか不安はあります。

まだ、その不安との狭間でゆらゆら揺れまくっているけど、

でも私の中で変わらない思いは、

精一杯、むーの最後の時間を私なりに愛してあげたい。

「お犬騒動」かなと思いつつ、
来週、会社の別のセクションの上長と入っていた夜ご飯のお約束を、
理由を話してキャンセルすると、
本当に呆れられること覚悟で、でも嘘を付きたくなくて正直に言ったら。

その方も去年まったく同じ体験をしていたみたいで、
とても温かいメールを下さって、
最後の一行に「また行こうね」って言って下さって。

本当に、周りの方に助けられています。

近所の方も、これからは基本的に家族で面倒を見ることをお話しすると、
「大丈夫?出来ることはするので言ってね」と。

本当に、ありがたいことです。


話は戻りますが、
拾われた頃のむーは、
拾われるまでの間に、雨が降ってないのにびしょ濡れだったりと、
恐らく心無い人にいじめられていたみたいで、
人を怖がり、人に懐かない子でした。

これはその後、むーを連れて歩いていた時に、
周りの人に声を掛けられ知った話なのですが、
私が拾うまでの間に飼ってくれようとした人が何人か居たけれど、
捕まえようとする度に怖がって逃げてだめだったと。

私が出逢ったその日、むーは自らスタスタと私のところに歩いて来たのです。

父はこの話をすると「運命の出逢いだね」と嬉しそうに言いました。


「運命の出逢い」から16年と5か月半。

当然その間に「運命」は「日常」に変わり、
日常の雑さが色々と出る関係だったけど。

これからは、この「運命の出逢い」を大事に、大事に、してあげようと思います。
この子が「色々あったけどトータルで幸せだったワン!」と思える様に頑張ります。

脚はちょっと不自由だけど、瞳はキラキラ♥

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by a_mazing_zoo | 2009-09-26 00:11

#237 70年に一度と、この夏のmemo

いつもはこんな穏やかなシドニー湾。

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70年に一度だそう。

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砂漠の砂が飛んできているとのこと。

70年に一度の瞬間に立ち会えているという事実に対するちょっとした感動と。

改めて自然の力の大きさを感じます。


ま、そんな訳でして。

砂嵐が止むまでお家で待機です。
出掛けられるらしいけどスナスナになるみたい。
ゆっくりしたかったから丁度良し。

なので夏の振り返り。


この夏は色々な意味で駆け抜ける様な感じでした。

充実した、…うーん、とにかく。
ここに来てやっと落ち着けた様な。
帰国したらまた色々ありそうな。

私には珍しく、出張が結構多くて。
1か月の間に大阪1回、京都1回、広島1回。

出張って何が疲れるかって移動だね!
本当に出張の多いお仕事の人は偉いなと心に染みました。

あとホテルが乾燥してる。
これには肌と喉をやられました。

「床に水撒け」というアドバイスを貰っていたものの、
チキン梓は水漏れ覚悟のそんな荒技を出来ることもなく。

帰って来たらお肌カチカチ。
久々にイオンスチーマー君とオゾン導入器君の登場!

…やっぱ効くものね。

最近お肌の曲がり角を曲がりきった身からすると、
これはさぼらず続けようと心に決めた次第であります。

プライベートも周囲の人々のお陰で、充実させて頂きました。

結婚式の2次会で当てたというチケットに便乗させてもらい、
東京ディズニーシーに行ったり。

念願の陶芸したり。

26歳のお誕生日にとても心温まるサプライズをしてもらったり。

シカゴ組もシドニー組もみんな一時帰国して、
2年振り?3年振り?に家族全員が集まってパーティーとか。

花火大会を「特等席」な場所で見たり。

これまた便乗させてもらって今年もap bank fesに行けたり。

石井竜也の素晴らしさと面白さに改めて感動したり。
ミスチルの「彩り」の歌詞がとても心に響いたりして。

長野を旅行して、そば打ちやらサイクリングやら、したり。
泊まった旅館がまさに期待していた以上の宿だったり!

広島にまさか1か月の間に2回も行って、広島弁がとても好きになったり。

まさかのお正月バナナチップスからインプラントに至ったり…

仲良しカップルと朝霧にキャンプに行ったり。
たまごかけご飯の美味しさにハマってしまったり。


…すみません。
完全に自分への忘備録ですね。
自己マーン!!

あー、でも書けてスッキリしました。
本当に自己満(笑)


10月からまた大きく生活が変わることになりました。
半年間、宙ぶらりんに宙ぶらりんを重ねていたので、
何となく、こう今更ながら実感が無い様な気もするし。

そんな訳なので、すっごい前向きかと言われると、
前向きでも後ろ向きでも無く淡々とした感じなのですが、
「チェンジはチャンス!」と思って変化を楽しみたいです。


今まではどちらかと言えば、小麦でしたが。

これからは、美白です。

そして髪の毛サラサラ。

チェンジをチャンスに出来る様に頑張ります。
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by a_mazing_zoo | 2009-09-23 09:43

#236 一期一会

そんな訳で。

昨日は機内で出逢ったフレマン女子とオペラハウスの前で待ち合わせ。

したら、もう一人女子が増えていて(笑)

旅は道連れ、ワイワイと。

今日はそのニュー女子とQVBのクイーンビクトリア像の前で待ち合わせ。


私、本当に何も目的を立てていなかったので、二人のお陰でプチツアーが組めました。

三回目ともなると、ツアコンのままごとみたいなことなら出来て。
市内半日ツアー位ならご案内しますよ、希望者はどうぞどうぞ。

明日からはまた目的無く、ゆったりゆったり、親子の時間を過ごそうと思います。

海外に来るといつも思うのは、
ほぼ全ての道に名前がついているので、
方向音痴な私でも結構イケる。


…うそです。

三回目のくせに、「Town Hallの駅はあっちかな」と意気揚揚と歩き出したら、
一期一会女子に「ううん、梓ちゃん。反対だと思うよ」とあっさり修正頂いたりして。

東西南北の感覚が本当に無い私。


でも、どこに何があるか、どこのお店が美味しいか、安いか、とかわかるし!

まぁ、一緒に彷徨いながら楽しめる人はAZUSA TRAVELまで。


そんな旅をしてる道中。
こんなものを見つけました。

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マジで言葉を失いました。

瓶のオープナーですが。

これって、…アレですよね?

しかもいっぱいあります。

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この数だけのMr.カンガルー達がプライドをもぎ取られたかと思うと悲しくなりました。
東洋系のおじさんがそっと触れて、そっとかごに戻して行く姿が、とても印象的でした。

と言うか、カンガルーはこの扱いOKで、調査捕鯨はなぜあんな拒絶反応があるのか。

ちょっとした疑問でした。

まだプライドをもぎ取られる直前のMr.カンガルー達がこれを見たら、泣いちゃうよね。


ノリで彼のお土産をこれに決めようかと思いましたが、
割とお高いのと、お土産の袋を開けて、これが出て来た時の、
彼の悲しい顔を想像すると…あ、ちょっと見たい(悪魔)

ま。じゃー、彼じゃなくて、お兄ちゃん達に。

…3つもこれ買って行くのは無いか。
その前にマジで怒られそうな気が…

って、これワシントン条約とか大丈夫?


兎にも角にも、お土産はやはり受け取った方達が嬉しくなる様なものを選ぼうと思いました。


お土産希望/買い物代理希望者はギブミー連絡ASAP!
UGGは今セールでロングブーツも140豪ドル位で買えます!
ジュリークは相変わらず日本で買うのの半額ですから!


オープナー希望者は、、、、、、
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by a_mazing_zoo | 2009-09-22 16:59

#235 今、シドニー。

皆既日食の話も今は昔。

二か月余り、放置していました。

皆々様、お元気でしょうか。

今、シドニーに来ています。
今朝着きました。

留学とか転勤とか出張じゃ無く、
いつもの通りの両親訪問です。

3回目ともなると、何となく目的を失います。

と言うか。

良い意味にも色んな意味にも、ここに来ることにかなり慣れてしまった様で、
海外に行く割には気持はあっさりしていて、旅立ち前日の高揚感とかも無く。

成田空港に寄ってシドニー行きの便に乗るのも、
山手線とは言わないけど、新幹線に乗る様な感じ。

おかげ様で着いた早々、ちょちょちょとやることやったら、即入眠。

と言うか、お風呂入ってたら、寝ちゃってて母に救出され、
そのまま体を拭くのも微妙にスッ〇のままベッドに倒れ込み、
母が見かねてブランケットを掛けてくれ今に至る的な。。。

だって、もうオペラハウスも見たし、ハーバーブリッジも見たし!

って言うか家から見えるし。

どんなテンションかと思われますが、
そんな私を神様が見兼ねたのか、
ブランニューな出来事が起こりました。

機内で隣に居た女子(社会人1年目、初めての一人旅)と意気投合し。

なんと。

明日一緒に遊んで来ます!

あたらすぃ~。

最近ちょっと色々と色々あって、大変という言葉は使いたくないけど、落ち着きませんでした。
そしてここに来る直前、そんな色々なんてどうでも良くなる、大きい出来事がありました。
心の整理の意味もあって、ちょっと色々も、書けたら大きい出来事も、残せれば、残せたら。

昨日と同じ日は無い。

それはポジティブにも、そうでは無い意味にも。

だからこそ、後悔の無い毎日を、ってこれは本当に難しいのだけど。

私は、残念ながら今、とても後悔をしています。

これから取り戻せるものを見つけたいです。

本当の意味では取り戻せるものが無いとしても。
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by a_mazing_zoo | 2009-09-20 19:59