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#81 大切な人は友達くらいでいい

この前、何となくテレビを見てたら中村中ってシンガーソングライターが出てた。

特に何の意図もなく、
『テレビつけてるから見てる』くらいの意図。

きりっとした大人っぽい子だなぁって、
21歳には見えないなぁって、
ぼーっと見てたら。

『彼女』は、
戸籍上は男の子らしい。

けど、完璧なくらい女の子。

多分、声色からも顔つきからも、体つきからも、
彼女が『男』であることをわかる人はいないと思う。

たまたま一対の染色体がXXだったかXYだったか、それだけ。

それくらい彼女は『女』で、
だからこそ彼女が今まで抱えてきた気持ちを、
凛とした姿勢で話している姿が、静かに、心に響いた。

その番組の中で彼女が歌った『友達の詩』という歌が耳と心からずっと離れない。

『手を繋ぐぐらいでいい
並んで歩くくらいでいい
それすら危ういから大切な人は友達くらいでいい』

これは彼女が15歳の時に初めて作った歌なんだって。

きっと好きな人がいたんだろうな。
女の子と男の子の間の片想いでも、締め付けられる位に切ないのに。

『触れるまでもなく
先のことが見えてしまうなんて
そんなつまらない恋を随分続けてきたね』

彼女はどれくらい、切ない15歳だったのか、私なんかじゃ比較にならないんだと思う。

気持ちを伝えられない、伝えちゃいけない。
好きな人に友達のフリをするのは辛いよ、嘘ついてるみたいなんだもん。

『忘れた頃にもう一度会えたら仲良くしてね』

今もずっとこの歌を聴きながらこれを書いてるけど、
恋愛って何でこんなに切ないんだろうね。

甘いのは一瞬で、残りは結構切ないよ。

百の恋愛があったら百かそれ以上の小説が書けるんだろうね。
恋愛って何でこんなにありふれてる様に見えて、何でこんなに特別なんだろうね。

世の中ラブストーリーやラブソングが廃らない訳だわ。

とにかく、この歌は是非一度聴いて欲しいかも。
まだしばらく私の頭の中のリフレインは止まらなさそう。
by a_mazing_zoo | 2006-10-04 23:24
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