この前、何となくテレビを見てたら中村中ってシンガーソングライターが出てた。
特に何の意図もなく、 『テレビつけてるから見てる』くらいの意図。 きりっとした大人っぽい子だなぁって、 21歳には見えないなぁって、 ぼーっと見てたら。 『彼女』は、 戸籍上は男の子らしい。 けど、完璧なくらい女の子。 多分、声色からも顔つきからも、体つきからも、 彼女が『男』であることをわかる人はいないと思う。 たまたま一対の染色体がXXだったかXYだったか、それだけ。 それくらい彼女は『女』で、 だからこそ彼女が今まで抱えてきた気持ちを、 凛とした姿勢で話している姿が、静かに、心に響いた。 その番組の中で彼女が歌った『友達の詩』という歌が耳と心からずっと離れない。 『手を繋ぐぐらいでいい 並んで歩くくらいでいい それすら危ういから大切な人は友達くらいでいい』 これは彼女が15歳の時に初めて作った歌なんだって。 きっと好きな人がいたんだろうな。 女の子と男の子の間の片想いでも、締め付けられる位に切ないのに。 『触れるまでもなく 先のことが見えてしまうなんて そんなつまらない恋を随分続けてきたね』 彼女はどれくらい、切ない15歳だったのか、私なんかじゃ比較にならないんだと思う。 気持ちを伝えられない、伝えちゃいけない。 好きな人に友達のフリをするのは辛いよ、嘘ついてるみたいなんだもん。 『忘れた頃にもう一度会えたら仲良くしてね』 今もずっとこの歌を聴きながらこれを書いてるけど、 恋愛って何でこんなに切ないんだろうね。 甘いのは一瞬で、残りは結構切ないよ。 百の恋愛があったら百かそれ以上の小説が書けるんだろうね。 恋愛って何でこんなにありふれてる様に見えて、何でこんなに特別なんだろうね。 世の中ラブストーリーやラブソングが廃らない訳だわ。 とにかく、この歌は是非一度聴いて欲しいかも。 まだしばらく私の頭の中のリフレインは止まらなさそう。
by a_mazing_zoo
| 2006-10-04 23:24
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